2025年9月、ベトナム・ハノイの商工短期大学で「COIT VIETNAM KOSEN ROBOCON 2025」(以下、ベトナムロボコン)が開催されました。当社は参加校の岐阜高専を通じて、ベトナムのフエ工業短期大学とカオタン工業短期大学にモーターを提供しました。今回はベトナムロボコンに参加された岐阜高専の皆さんに、挑戦の背景やロボットの特長、大会の振り返りを伺いました!ベトナムロボコンとは?・独立行政法人国立高等専門学校機構がベトナムの工業短期大学3校に設置した「高専コース」の教育交流 の一環として開催されるロボコン大会・2025年から始まり、今回が2回目の開催・今回は、日本から岐阜高専を含む3校、ベトナムから3校、計6校が参加・今回の競技内容は、手動ロボットと自動ロボットの2台が協力し、箱の整列やボールの回収・投入の正確 さを競う競技それぞれの挑戦への想い!― ベトナムロボコンに参加しようと思った理由を教えてください!Yusai Sさん私は、初めて参加した前回がとても刺激的だったので、また挑戦したくなり参加しました。Kaito Kさん「海外に行ってみたい」という気持ちがきっかけでした。情報系専攻でロボット製作には不安もありましたが、ワクワクと緊張が入り混じった気持ちで挑戦しました。Keisuke Mさん私は今回で4回目の参加となり、日本で設計と準備を中心にチームをサポートしました。効率化の鍵は”共通化”! 2台のロボットに込めた工夫― 今回開発した2台のロボットの特長や工夫を教えてください!Keisuke Mさん自動ロボットによるボールの位置検出に苦労しましたが、試行錯誤の末に最適化することができました。また、オドメトリーセンサーによる制御にすることで、競技フィールドの環境に左右されない安定した動作ができるよう工夫しました。Yudai Sさんベトナムロボコンは高専ロボコンよりも開催時期が早いため、両方で使えるように汎用性の高い回路を開発しました。環境差が生む課題に挑む! 制御と通信の最適化― 実現に苦労した機構や制御はありますか?Yudai Sさん日本とはWi Fiの帯域が異なり通信が不安定でした。パソコンからロボットへ送るデータ量を抑えるため送信形式を数値のみに変更し、チェックサムでデータの整合性を確認しました。その結果、本番では安定した通信ができました。Shinnosuke Kさん競技フィールドの環境に関する事前情報が少なく、図面や素材が分からない状態での準備に苦労しました。現地到着後に多くのパラメーターを素早く調整する必要がありましたが、メンバーと協力しながら対応し、競技に間に合わせることができました。大会前に現地で調整するメンバー分担と連携で突き進む! 仲間と支え合った二つのロボコン― 同時期に高専ロボコンの準備もあったと思いますが、大変だったことや工夫したことはありますか?Yudai Sさん回路担当が自分だけで作業量が多く苦労しましたが、ユニット化や共通回路の活用で設計時間を短縮しました。モータードライバー基板の上にアタッチメントを載せるモジュール化により、幅広いルールへの対応を可能にしました。高専ロボコンのチームリーダーとしては、連絡ツールで情報共有を徹底し、開発が滞らないよう調整しました。Shinnosuke Kさんベトナムロボコンと高専ロボコン、文化祭が重なり忙しい時期でした。毎日部室に通い作業時間を確保し、後輩に任せられる部分は任せつつ共有しながら進めました。忙しい中でもどれも楽しく取り組めました。課題も収穫も! 大会で得た次につながる学び― 大会の振り返りとして、良かった点や課題点を教えてください!競技中のメンバーYudai Sさんロボット製作が予定より遅れた点は課題ですが、高専ロボコンにも活かせる回路を開発できたことは大きな収穫でした。Kaito Kさん情報系の知識だけでは対応できない物理現象やフィードバック制御の重要性を実感しました。実機を扱うことで、ロボット制御への理解を深めることができました。国が違っても通じ合う”ロボコンの熱”! 現地学生との学び合い― 現地の学生や他校の高専生との交流で学んだことはありますか?Yudai Sさんベトナムの学生は設備や材料等が限られた環境でも、工夫して解決する力がとても高く、感銘を受けました。Hirotaka Oさん文化や環境が違っても、私たちと同じように真剣にロボコンに向き合う姿勢に強く共感しました。更なる高みへ! 2026年への挑戦を胸に― 今後の抱負について教えてください!それぞれ抱負を話す岐阜高専の皆さんYudai Sさん回路や制御の技術力を更に高めるとともに、2026年も高専ロボコンではチームリーダーやマネジメントを担当する予定のため、課題を克服してロボット製作を順調に進めていきたいです。Keisuke Mさんこれまで経験を積むことに重きを置いてきましたが、今後はそれらを自分の技術として確立し、実践で活かしてく段階に入ったと感じています。学んだことを更に深め、より大きく力を発揮していきたいです。Takumi Kさんベトナムロボコンと高専ロボコンで学んだことを後輩に引き継ぎながら、次の代にも残るロボット作りに挑戦したいです。ベトナムロボコンと高専ロボコンの両立に向けた工夫がロボットの随所に見られ、皆さんの努力が強く伝わってきました。忙しい中でも楽しむ姿勢を忘れない心に深く感銘を受けました。2026年の両大会での更なるご活躍を楽しみにしています!貴重なお話をありがとうございました!