身の回りにある家電製品やおもちゃを大胆に改造し、そのアイディアとテクニックを競うNHK総合の技術開発エンターテインメント番組「魔改造の夜」。2024年放送の「電動マッサージ器 25mドラッグレース」では、当社の家電チームが“Mブチモーター”として「電馬号」を開発して参戦し、健闘の末に2位を獲得しました。今回、番組本番では披露できなかった「高電圧仕様」を更に改良し、「10秒を切る」記録更新に挑みました!多くの社員が応援し、成功の喜びを分かち合った再挑戦当日の様子と、携わったメンバーのインタビューをお届けします!電馬号の挑戦を応援! 1走目は惜しくもリタイア1月下旬の昼休み、本社で開催された記録更新会には200人を超える社員が集まり、家電チームの挑戦を応援しました。スタートの合図とともに、チームリーダーのKazuya Iが操作する電馬号が勢いよく走り出しましたが、1走目は15メートルを過ぎたあたりで進行方向から大きく外れ制御不能となり、惜しくもリタイア。チームメンバーと一緒に悔しがる社員の表情が印象的でした。放送時と同様に、2走目の挑戦に向けチームメンバーが電馬号をメンテナンスします。遂に成功! 大幅更新の7秒80を記録!!会場の緊張感が高まる中、電馬号がスタート。大きな駆動音を立てて走り出した電馬号は左右に蛇行しながらも勢いそのままゴール!会場は応援する社員の大きな歓声と拍手に包まれました。結果は・・・優勝チームの公式記録16秒13だけでなく、当社家電チームの掲げた「10秒を切る」という目標も大きく上回る7秒80を記録しました!再挑戦の裏側今回の再挑戦に携わった総合リーダーのKoichi S、家電チームリーダーのKazuya I、チームメンバーのKoichi Nにインタビューしました!-なぜ再挑戦しようと思ったのでしょうか?Koichi S2024年の番組本番では、他チームが当社のモーターを使用して優勝した一方で、私たち自身が当社のモーターの性能を十分に活かせなかったことを悔しく思っていました。だからこそ、もう一度挑戦したいと思いました。-再挑戦を決めてから記録更新会までの期間でどのような調整をされたのでしょうか?Koichi Sもともとは制御関係に課題がありましたが、他の部分もアップデートしました。また、スピードを上げたことで振動による問題が発生し、その改修も行いました。結果的に記録会の前日まで調整を続けました。Kazuya I修理のために電馬号を分解したところ、激しい摩耗や金属部品の割れが見つかりました。機工部門の皆さんが部品の再製作に協力してくださり、今回も短期間で高精度な加工をしていただいたおかげで、大変助かりました。-記録更新会前はどのような気持ちでしたか?Koichi Sできることは全てやり尽くしました。真っ直ぐ走るかどうかは運にも左右されるので、あとは成功を信じるしかないと思いました。Koichi N本当に不安でいっぱいで胃が痛かったです。Kazuya I不安はありましたが、最終調整を担当したKoichi Nを信頼していたため、「絶対に大丈夫だ」と自分を奮い立たせました。-記録更新会を振り返ってみていかがでしたか?Koichi S成功してほっとしただけでなく、自分たちの悔しかった気持ちが昇華されました。今回、社内で初めて披露する機会になり、多くの方々に再挑戦を見守ってもらえたこともよかったです。Koichi N電馬号は速度を上げたことで操作が更に難しくなっていました。 2走目はとても緊張しましたが、Kazuya Iがゴールにねじ込んでくれて良い形で終われてほっとしました。Kazuya I電馬号は番組当時に比べてかなり扱いにくかったですが、諦めない気持ちで2走目に挑みました。7秒80という記録を達成できて、チーム全員への感謝の気持ちが溢れました。また、多くの方々に応援してもらい、歓声を生で聞いたときに再挑戦してよかったと思いました。-今後の抱負について教えてください!日々の実務だけでなく気軽にものづくりに挑戦できる機会を社内につくり、一人ひとりの創造性を引き出すとともに、その経験を業務に活かすことで新しい価値を生み出していきたいと考えています。-皆さん、お話を聞かせていただき、ありがとうございました!番組本番での悔しさを糧に再び力を合わせて電馬号の限界に挑まれた皆さんのものづくりへの情熱と、お互いを支え合い信頼するチームワークの素晴らしさに心を打たれました。本当にお疲れ様でした!記録の大幅更新に挑んだ当社の家電チームの取り組みは、NHKラーニングのウェブサイトで公開されているドキュメンタリー番組「魔改造の夜明け」でご覧いただけます。この番組では、「魔改造の夜」で涙をのんだエンジニアたちのその後について5分間で紹介されています。是非、チームメンバーたちの熱い想いとその成果をご覧ください!NHKラーニング「なぜエンジニアはモンスターの限界に挑むのか?」