「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)」は、全国の高専生が「発想力と独創力」を合言葉に、毎年異なる競技課題に対し、アイディアを駆使してロボットを製作し、その成果を競うコンテストです。当社は、未来を担う若き技術者の育成と科学技術の発展に寄与する教育支援活動の一環として2002年より協賛しており、あわせて参加各校へのモーター提供による支援を継続しています。ロボットを飛ばす!?高難易度の課題に果敢に挑戦!今年の競技課題は「ロボたちの帰還」。①ロボットを飛ばし、目標地点に着地させること②ボールを回収し、ボックスを保持した状態で接地禁止エリアを越えて帰還すること、というミッションに、高専生たちは挑戦しました。全国の高専57校62キャンパスから124チームが地区大会に出場しました。高専ロボコンOBの当社社員が応援!地区大会でものづくりの情熱を共有当社には高専ロボコン出身の社員が多く在籍し、高専ロボコン向けに提供するモーターの選定や学校訪問など、ロボコン活動支援に取り組んでいます。今年も各地区大会へ高専ロボコン出身の社員が訪れ、高専生たちと交流しました。各チームがロボットの調整などを行うピットでは、高専生たちが2機以上のロボットを披露してくれました。直接、アイディアを伺い、機構やデザイン等、細部までこだわったロボットを拝見し、ロボットへの愛情やものづくりへの情熱を共有できました。高専生のアイディア実現に当社のモーターが貢献今年も多くのチームのロボットにギアドモーターやパワーウインドウ用モーターなどをご使用いただきました。当社のモーターが搭載されたロボットが活躍する姿を通じて、ものづくりに熱中する高専生のアイディアの実現に貢献できていることを実感し、とても嬉しく思います。 26チームが集結!熱戦の全国大会全国大会は11月17日、両国国技館で開催され、26チームが集結し、磨き上げた技術とアイディアを駆使して熱戦を繰り広げました。「魔改造の夜」モンスターが来場者の皆様の心をわしづかみ!当社の広報ブースでは、NHKの技術開発エンターテインメント番組「魔改造の夜」にて、当社の技術系社員が開発したモンスター「電馬号」と「ぶっちげーたー」の実機を展示しました。当社社員が説明員を務め、ブースに来訪された高専生をはじめとする多くの皆様と交流し、モンスターの魅力やものづくりを楽しむ当社の想いをお伝えすることができました。Koichi S・育英高専(現・サレジオ高専)OB高専ロボコンの来場者と「魔改造の夜」の視聴者層が重なっているようで、多くの方に見ていただけました。また、配布した各モンスターのステッカーも非常に好評で、笑顔で持ち帰る姿が印象的でした。全国大会では、地区大会で見たロボットが短期間で大幅にアップデートされており、学校名とロボットの記憶が合わなくなることもしばしばありました。接戦が多く、楽しませていただきました。 Hiroki O・小山高専OB実機を展示したこともあり、「あ、魔改造だ!」という声からブースへ立ち寄っていただける方が多い印象でした。学生だけではなくお子様も興味津々だったため、これを機にものづくりに興味を持っていただければと思います。試合も観戦させていただきました。年々競技の難易度が上がっており、今年はマシンの耐久性も含めて特に難しいと思っていましたが、確実に競技をこなす学生たちを見て、高専生のアイディア力と技術力の高さを実感しました。Yuuki K・育成高専(現・サレジオ高専)OB来場者の方々に当社の魅力や高専出身社員の活躍をより広く知っていただけたと思います。大会終了後、大会中ブースに来られなかった出場した高専生が、急いで訪ねてくれました。展示物は片付けた後で各モンスターのステッカーを手渡す程度しかできませんでしたが、その学生は「必ず来年も全国大会に出ます」と言ってくれました。今回の出展が彼女の来年のモチベーションになれたと感じ、とても嬉しく思いました。OBの社員2名が携わった小山高専の過去作も展示会場では、小山高専OBの当社社員2名が製作に携わり、過去の高専ロボコンで活躍したロボット3機も展示されました。イルカやカエル、宇宙飛行士をモチーフにしたかわいらしいロボットは、来場者の皆様に好評でした。これらのロボットは、NHK総合のテレビドラマ「未来の私にブッかまされる!?」にも登場しています。Yu H・小山高専OB自分たちで作ったロボットを、今でも多くの方々に楽しんで見ていただけてとても嬉しく感じています。また、学生時代に目指していた先輩たちのロボットと共演できたことは、夢が叶った瞬間でした。高専ロボコンは他に類を見ない貴重な大会です。これからもロボコン活動支援を通じて、高専生のサポートを続けたいと思います。ミッションクリアで歓声沸き起こる!接戦の全国大会各チームが知恵と工夫を凝らしたロボットが次々に登場し、トーナメント方式で競いました。ロボット1から飛ばされたロボット2が目標地点に着地を成功させた瞬間や、ボールやボックスを回収したロボット2がジャンプしたり、橋を渡ったりして元の場所へ帰還した瞬間には、ひときわ大きな拍手や歓声が沸き起こっていました。大阪公大高専が2年連続で優勝を果たし、ロボコン大賞は香川高専詫間キャンパスが受賞しました。マブチモーター賞は、大会本番ではロボットが動く姿が惜しくも見られなかったものの、チーム紹介動画で「楽しもうぜ、この舞台を」と呼びかけたスローガンが印象的だった函館高専に贈られました。今年も多くのドラマが生まれ、高専生たちの喜びや興奮、悔しさを肌で感じる大会でした。ここで得た経験や感情のすべてが彼らのエンジニアとしての大きな成長につながると思います。マブチモーターはこれからも高専ロボコンに挑戦する皆さんの活躍に注目し、全力で応援していきます。